No. 7 相談するのは万能タイプか、専門タイプか。

当コラムのNo.6で述べたのは、占術の専門性や種類についての内容でした。今回こちらで取り上げるのは、占いの利用を考えている人の目線から考えたとき、抱えている相談事だったり願望だったりを専門の占いに持って行くべきか、様々な内容に対応している占いに持って行くべきかの選択についてです。先に結論を書いておきますと、これはどちらを選んでもOKと言えます。一概に優劣を付けることはできませんので、それぞれのメリットを見てみましょう。

たとえば雑誌に載っている占いの館や電話占い、個人占い師の広告では、“恋愛専門の占い”や“縁結び専門の占い”など、相談内容の専門性を前面に出しているケースをたびたび見掛けます。中には“不倫愛専門”“復活恋愛を叶える”といったふうに、恋愛相談でもさらに範囲を絞ってPRをしているケースもあります。このように最初から金運や仕事運、健康運などの相談を除外してPRすることは、一見するとリスキーだと思ってしまいます。しかし受け付ける分野を絞ることは、それだけその分野に自信を持っていること、これまでに多くの実績を重ね、信頼を得ていることの証明でもあります。実際のところ、占い師にも得意分野や苦手分野というものがあります。こういった専門性を謳っている占い所には、恋愛の運気や運勢の占いを得意としている占い師が集まっているので、大きな力となって依頼者をサポートしてくれることは間違いありません。

一方で、恋愛・仕事・転職・金・相性・結婚・進路など、様々な内容の依頼が可能としている占い所や電話占いのメリットとはなんでしょうか。それは恋愛の相談はもちろんのこと、そこに関連する様々な事象(人間関係だったりお金だったり)も含めた依頼者の人生そのものの運気を占って、詳細な影響を見ることができる点でしょう。多角的な面からアドバイスできる占い師が揃っていることから、恋愛相談としつつも未来のことや財産のことなどと合わせた占い結果を導き出すことができるわけなのです。人生相談の中の恋愛相談といった、依頼者のこれまでとこれからにもスポットを当てつつ、恋愛の願望や問題に対するアドバイスを送ってくれます。

要するに晩ご飯のお魚を購入する目的で鮮魚店に行くか、お魚以外のものを買う可能性も含めてスーパーマーケットに行くか、ケースバイケースで使い分けるくらいの違いだと認識しておけば良いかと思います。