No. 14 本場中国で使われているとっても身近な風水とは?

風水という言葉を耳や目にすることは多くても、実際にそれがどんなものでどう生活の中に取り入れればいいのかを知っていて、さらに実行しているという人は多くないでしょう。ところが、風水の本場ともいえる中国では、とても身近な占いや願掛けの一種として認識されており、生活の隅々に当たり前のように風水は溶け込んでいます。その元になるのは、「生年月日」と「方位」。中でも、一般家庭でよく見かける「家から凶を退け、福を呼び込む」ための風水には、日本の私たちの生活にも取り入れやすそうなものがたくさんあります。そこで、とても重要かつ手軽な風水を3例ご紹介します。

1.玄関には何を置く?

中国でよく見かける玄関ドアに貼られた「福」と書かれた紅い紙。これは、家の入口である玄関に福が集まってくるようにという一種のお呪いです。これも風水の一種といえなくもありませんが、実際のところは、その家の玄関の向きと住む人によって風水的にふさわしいインテリアは変わってきます。玄関がそこに住む人の吉方位に位置するなら植物を置きましょう。これは葉が厚ければ厚いほど良いとされ、金の生る木などが好んで配置されます。また玄関が運悪く凶方位に位置する場合には、入り込んでくる凶運を阻むため、玄関の真正面にあたる場所に衝立や屏風など置きます。

2.火の出る器具の置き場は?

コタツやストーブといった暖房器具、ガスコンロやオーブンなどの調理器具など、熱や火を発する器具を置く時には、凶方位を選びます。例えば、あなたの凶方位が北西なら、ストーブやコンロの正面が北西を向くように設置すると、凶の運気が入り込むのを阻止してくれます。そして同時に、すでにそこにある吉の運気を熱と一緒に家の中に留める働きもしてくれます。

3.枕の向きは吉方位に

ベッドや布団など、寝る場所は生活全般、中でも夫婦関係に大きな影響を与えると風水では考えられています。そのため、中国ではベッドを設置する時には、余裕があれば風水師を呼んでふさわしい置き場所のアドバイスをもらい、個人でも吉の方位を調べてそれに従って配置します。日本では北枕を避けるという風習がありますが、中国では、自分の吉方位に頭を向けるというのが常識です。


まずは風水表で、自分の生年月日から本命掛(ほんめいか)を知りましょう。その本命掛を手立てとして、八宅盤を使って吉と凶の方位を確認することができます。そうして導き出した自分にとっての最大吉・大吉・中吉・小吉、再大凶・大凶・中凶・小凶の8つの方向に分かれた方角を使って、家の中の家具家電を配置することで、生活そのものを吉へと向かわせるのが基本的な風水です。一度自分の方角さえ知ってしまえば、後は自由にアレンジができます。次の部屋の模様替えや引っ越しには、是非本場中国で4,000年の歴史を持つ風水を取り入れてみてはいかがでしょうか?