No. 15 占い結果の根拠はどこにあるのか?

占いは誰でも手軽に活用することができ、占い結果が当たったかどうかを楽しむのも醍醐味です。テレビの星座占いから占い師さんと面と向かって占ってもらうものまで、占いの種類はさまざまです。そんななか、占いの結果を導き出すまでにはどんなプロセスがあるのかが気になるところです。根拠がわかれば占い結果にもすんなりうなずけて、より確信が持てるはずです。そこには根拠を超えた占いが当たる所以も見え隠れしていたり。今回は、占いの根拠と結果の関係に迫ります。

占いの営みは古代から

星占術やタロット占いなど占いにも種類があり、それぞれ得意とする占い方法で占い師は占っていきます。こうした占いの手法は古代からのものもあり、長い歴史を経て現在の形に至っています。大まかに言えば占いには多くのデータが用いられ、その蓄積から統計的な傾向が掴め、それに当てはめた占い結果が出されるのです。古代から万物の動きや事象の成り立ちなどから、「こうなった場合はこうなる」「これが出た場合はこうしたことが言える」などといった傾向を見出します。そこに個人の生年月日などのデータを当てはめ、その個人に限って言及できる占い結果を導き出す形です。占い師さんの恣意的な意見はないものと考えます。あくまでも占い手法から導き出した結果を述べているだけなのです。ではこうしたことから何が言えるか。占いはある種のデータや経験則に基づいてなされるもので、これを根拠として占われるということが言えるでしょう。しかしすべてが科学的に実証できるかというとそこまでのものではなく、完全に当たるとは言い切れないものです。「〇〇の可能性が高い」という確率といったほうが適切かもしれません。こうしたことからより信憑性が高い占いを期待するなら自分のデータや占いの法則を深くマッチさせて多角的な観点から見る占いを選んで占ってもらうべきでしょう。自分のデータを提示して今の自分に何が言えるのかじっくりと向き合って解き明かしてくれる占い師さんの下で占ってもらうことです。

占い効果を高めるプラシーボ効果

砂糖を薬と思わせて服用させていくと病が治るという効果のことをプラシーボ効果と言います。思い込みがその人の治癒力を高め、薬なしでも回復できるのです。占いで言えば、占い結果がプラシーボ効果で言う砂糖に当たります。当たると言われている占い師さんの言葉に心を動かされ実際の行動にもつながるため、そのまま占い結果が当てはまることになりやすいのです。占い結果がいいものであればそこに努力が伴い、自分で幸運を掴むプロセスに向かっていくようになります。これこそ、占い結果が当たると言われる理由の一つとして考えられます。こうあってほしい、迷った結果の選択はこうありたいという思いがひそかにあってそれを占いが裏付ける形で言い当てると行動に確信が持てるようになります。


占いは積極的に信じたもの勝ちという見方もできます。いい結果であれば嬉しいもので、おのずと行動も伴います。ここで言えるのは占い師さんの話術も行動やメンタル面で影響を及ぼすということです。「あなたはできる人だ」「幸運を手繰り寄せるオーラがある」というポジティブな言葉が占ってもらった人の心を動かし、いい結果に導きます。科学的な根拠はなくても占いにはこうした見えない力が働き、人々を魅了し長い月日を経ても支持されているのです。占いから幸運を手繰り寄せるのはあなた自身です。