No. 22 占い師の日常生活って普通の人と違うの?

よく挙げられる質問に、「占い師ってどんな生活しているんですか?」というものがあります。むしろこう問われると、この人はどんな答えを期待しているのだろうかと逆に質問返しをしたくなることがあります。占い師も人の子。いわゆる一般的な生活とそれほど違わないと思うのですが…。こちらでは、ある占い師を例にとってみましょう。

朝は日の出前に起きだす

当然ですが、占い師の状況によって生活リズムなどは異なります。夜に占いのセッションを持つことが多い占い師は、朝は日の出前に起きることにしていたりします。これは、朝日を浴びるためだそう。冬だと6時頃ですが夏には5時前から起きだして日の出を待つようです。たとえ曇り空や雨の日であっても、太陽は出ます。東の空の色が変わっていくのを見て、太陽が上り、新しい一日が始まったことを体で感じ取るのは、その占い師にとって大切な一つの儀式とも言えるようです。ただ、夜のセッションがあった翌日はさすがに寝不足なので、日の出を浴びられる東向きの窓辺でウトウトすることもあるとか。ちょっとだらしないようですが、これまた、とても気持ちの良い朝の過ごし方なのだそう。

朝食は軽くクレンジング作用のあるものを

朝食も必ずとるようで、よく食べるのは果物。野菜と一緒にフレッシュジュースにすることもあるそうです。あとはプレーンヨーグルトもよく食べ、朝から忙しい予定が入っている時にはしっかり食べておく必要があるので、オートミールやグラノーラなどを食べるようにしているそうです。朝の食材として気をつけているのは、体の内側をスッキリさせる働きがあるものを選ぶということ。スッキリを求めるのはお通じの面だけでなく、心のリフレッシュになるような酸っぱいものも好んで食べるようにしています。

昼間は適度な運動を兼ねた活動を

占いそのものは体を使う活動というよりは、頭や心を使います。座っている時間も長く、どうしても運動不足になっていきます。不思議なことに、体が重いと思考能力が落ち、占いの感度も下がるような気がします。そのため、暇をみては軽く体を動かすように心がけている先生が多いようです。とはいっても、散歩をする程度ですが。また、室内にいる時間も長くなりがちなので、散歩で外に出て外気に触れ、いろいろなものを見て匂いをかぐ、そんな刺激を受けることも、占いの時の集中力アップにつながるような気がします。

夕方はできるだけ自宅で静かに過ごす

逢魔が時という言葉があります。夕暮れ時の薄暗い頃をさしますが、たとえば、運転しているとそろそろライトをつけようかどうしようかと迷う頃。外はまだぼんやりと明るいようでも、建物の中や木々の近くはもう暗い…そんな時間帯です。この薄暗がりの中には、魔が潜んでいるとされます。行きかう人の中に魔ものが混じっていても見つけにくい時間なのです。そして、その魔に騙されたりかどわかされたりするのもこの時。キレイな夕焼けはできるだけ自宅から見て、逢魔が時の頃には、部屋の明かりをつけて静かに過ごすよう心掛けています。

夜は計画的に

夜に占いのセッションが入っている時には、そのための準備も含め、夜の時間のほとんどが占いにあてられます。占いを終えたらすぐに入浴して体を清めてベッドに入る。そうして翌日の朝に備えます。占いの予定がない夜には、「映画を見る日」とか「本を読む日」、「友人に手紙を書く日」「原稿を書く日」など、その日にやりたいこと、済ませたいことを計画的に進めます。予定を立てずにダラダラしてしまうと、後で「もったいないことをした」と後悔することがあるからとのことです。


いかがでしょう?普通と変わらないのではないでしょうか?まず、普通という概念の定義が難しいのですが、占い師だから特別な1日を過ごしているというわけではないのはお分かりいただけたかと思います。ただ、正しい占いの結果を導き出すためには心を清浄に穏やかに保つことが大切だと考えているので、食を含めた生活全体で少し精進に近いスタイルを心がけています。実際、ここに書き出したのは心身ともにスッキリする生活リズムなので、みなさんにもおすすめです。