No. 30
おみくじ一つで、お祓い一回で、霊視を受ければ、たっぷりとお布施を弾めば・・・。そんな安易な手段で開運や幸運を求めても得られる運はそれなり。世の中は微妙なバランスによって保たれています。それは霊の世界も同じです。自分が望む開運や幸運を得るためには、それだけの努力が求められます。さらには、これをすれば、これだけ頑張れば必ず運が上昇するという保証もありません。人がそれぞれに求める開運や幸運があり、それに応じた努力もまたそれぞれ異なるのです。ここでは、どんな努力が運の上昇に役立つのか、いくつか参考になるだろうパターンをみていきましょう。
必然的連続性
毎日必ず、寝る前にはいつも、外出前には欠かさないといった、必然的な連続性のある努力は、その難易度と連続期間次第で努力として認められ、運気の上昇につながります。この必然的で連続性のある努力を生活の中に良い習慣として取り込んでしまうと、上昇した運気を保つことにもつながるので、是非頑張ってみましょう。
神頼み
神さまにお願いして丸投げするのではダメ。心をこめること、正しい形式や段階を踏むこと、必要な回数や時間をきちんと費やすことなど、こちらのお願いをきいてもらう以上はそれなりの誠意をあらわすことが大切です。また、願いが叶ったからといってそこで終わりではなく、お礼の気持ちを十分に表すことも忘れずに。お百度参りや滝行、写経などもこの中に含まれます。
断ち行
好きなものを断つという血のにじむような努力で運気をあげるというもの。お酒や甘いものといった嗜好品を断つのはよくある手法です。ただ、それも本当に好きで断つことがつらくて仕方ないくらいでないと、当然ながら効果は期待できません。また、減らす程度や一時的な断ちでもダメ。願い事が叶っても運気が上がっても、それでもずっと続けていくくらいの気合が必要です。
グッズ頼り
お札を手に入れる、開運をうたう商品を購入する、パワーストーンを身につけるなど、開運に結びつくとされるグッズに頼っても、それだけでは期待するほどの効果は得られません。お札一つとっても、飾っておけばそれでいいわけではなく朝晩の拝礼が欠かせません。開運商品はそのすべてが怪しいとは言いませんが、すべてが運気上昇のパワーを持っているとも限りません。購入して、身近に置いておくだけで運がアップしますよ! などと言われたら、それは怪しい商売上の売り文句でしかありません。また、懸命に働いて得た大枚をはたいて購入したとしても、それは開運のための努力として十分ではありません。手に入れるための苦労よりも手に入れた後の扱いこそが重要なのです。パワーストーンも基本は同じです。ただたとえば、パワーストーンを一つずつ自分で見極めて集め、各地のパワーポットを巡ってそこでパワーをさらに集め、自分で身につけるために自分で丁寧に加工したなら、その効果は大きくなるでしょう。
浄める
先にあげたものとかぶる部分もありますが、身を浄めること、さらに浄めた状態を保つことは、開運や幸運を得るための大切な心構えです。この場合の浄めとは、手や体といった外側を洗うだけではありません。内側を浄めることも必要です。食生活で細胞の隅々まで浄め、さらには言動によって魂まで浄めること、それが開運や幸運へと結び付けるために必要とされる「浄め」のレベルです。
ここであげた5つのパターンはどれも、軽くこなすこともできれば、捉え方次第で深く重く努力することもできるのがお分かりいただけるでしょう。そして、よりよい運を得るためには、どちらが必要とされるかも明らかですね。自分の努力が運に影響する、これはいたって当たり前のこと。手軽で安易な早道を求めるのではなく、回り道でも着実に努力を重ねて開運を、そして幸運を手に入れたいですね。