いっぱく-すいせい【一白水星】
一白水星について
九星占いの九つの星のひとつである一白水星。西暦年を9で割って1の余りが出た年が一白水星の年となります。象意は流れる水。ひとつの形や場所にとどまらないサラサラした性質を持ちながら、本質的には湿り気の強いウェットな星です。この一白水星の年に生まれた人は一白水星の傾向を持つ人となります。その他の属性は、方位が北、時間が23時から1時、月は12月、色は黒、などがあります。相性面では、相生の星が三碧木星・四緑木星・六白金星・七赤金星。相剋の星が二黒土星・五黄土星・八白土星・九紫火星となっています。
一白水星生まれの人に多い傾向
流水の性質があることから、本能的に一箇所に留まらず動き回ることを好みます。この性質はアクティブな直接動作として顕在化することもありますが、どちらかというと興味の対象がうつろい易い性格として表れることの方が多いかも知れません。活動的ではありますが主体性はやや乏しく、大局的には流れに身を任せることを好みます。リーダーではなく参謀的役割を担うことの方が多いでしょう。駆け引きは得意で、身を守ることや得をすることをいつも心の隅に置き、慎重に動きます。良くも悪くも利己的ですが、自分の所属する集団を危険に晒さないように尽力することも多いと言えます。ただし、どこか素直すぎる面があり、信用した相手の言うことをコロッと信じたり、見え透いた嘘に騙されたりすることもありそうです。恋愛面では波乱万丈で浮き沈みの激しい生涯を送る傾向があります。
一白水星生まれの人によく見られる特長
一見穏やかで柔和な雰囲気を持ちますが、内面にはしっかりとした力強さも持ち合わせています。また先天的な思慮深さがあり、万事に対して一歩引いた冷静な判断力を持ちます。努力家な面もあり、コツコツと働くことも割と得意な方です。自分自身について考えを巡らすのも大好きです。少し過小評価をする傾向がありますが、それゆえ謙虚。己をわきまえている人が多いのも特徴のひとつです。それゆえ、取り返しのつかない失態を犯したり、敵に囲まれたりする事態にはまず陥りません。根拠のない自信を持ったり、裸の王様のような状態に陥ったりすることにもならないでしょう。人生の前半でやや苦労をする星ですが、後半になるにつれて右肩上がりの運勢となるでしょう。
一白水星生まれの人によく見られる欠点
嫌いな人にはとことん冷酷。敵対する相手に情け容赦がなく、時に非道ともいえる振る舞いをする傾向があります。また、全てにおいて理想が高く、それゆえ他人に厳しくなったり、仲間との意識のギャップに苦しんだり、また時には自分自身を責め過ぎて精神的に不安定になったりすることもあります。悩みをひとりで抱え込む性質があり、社交性が高い割に親友と呼べる存在がなかなか出来ません。周りから悪意を受けるたびにそれを内面に溜め込んでいき、どんどん心を淀ませていきます。人生の途中であまりにも大きな痛手を受けた場合、溜まった淀みが一気に爆発して、引きこもりがちになったり、自暴自棄になったりする場合もありそうです。