じこく-どせい【二黒土星】

二黒土星について

二黒土星とは九星占いにおける星のひとつ。合計九種あるうちの二番目に相当します。西暦年を9で割って余りが出ない年が二黒土星に当たり、象意は大地となります。ひとつの場所にどっしりと構える不動の性質を持っており、また庶民的な暖かさを含む星です。その他、方位は南西、時間は13時から17時、月が7月から8月、色は黄色、といった属性を含みます。この二黒土星の年に生まれた人は二黒土星の性質を反映した性格になります。他の星との相性面では、相生の星が六白金星・七赤金星・九紫火星。相剋の星は一白水星・三碧木星・四緑木星。比和の星は五黄土星・八白土星と、二黒土星自身になります。

二黒土星生まれの人に多い傾向

一見おっとりとした雰囲気の人が多いと言えます。ただし頭の回転は速く、周りの人が遊んでいる時にもしっかり損得計算をしており、抜け目なさを持つ星です。「勉強してない」と言いながらテストではしっかり良い点を取るタイプです。即決即断の潔さや爆発的な行動力はありませんが、その分何事もそつなくコツコツと進めていき、知らぬ間にジワジワと力をつけ、最終的に自分の目標や目的を達成していることが多いと言えます。ただし貧乏くじを引かされることも多く、周りの人からいやな役目を押しつけられたり、いいように使われたりすることも少なくないでしょう。

二黒土星生まれの人によく見られる特長

何事もまめにこなす勤勉な性質を持ちます。コツコツと努力すること、与えられた仕事をしっかりこなすことに関しては、九星の中でも一二を争うほどの真面目さを誇ります。集団のトップに座るタイプではありませんが、大事な構成員として組織を支える縁の下の力持ちになります。職場では「あの人に任せておけば安心」と周りに信頼され、また不在の際には「あの人がいないとうまく回らない……」と言われるタイプです。包容力や献身性に富み、人に感謝されることを喜びとし、ボランティア精神も満点。また二黒土星の女性は結婚して家庭に入ることで素晴らしい良妻となる可能性を秘めています。

二黒土星生まれの人によく見られる欠点

つい卑しい行動を取ってしまう傾向があります。自分が有利になるためにつまらない嘘をついたり、他人をねたんで陰口を言ったり、成功している人の足を引っ張ろうとしたりします。依存心が強く、それゆえ嫉妬深くなりがちで、他人を束縛し出すと歯止めが効かなくなります。「私はこんなにやってあげたのに……」と恩を着せたり、恋人との別れ際に「あげたものを返してよ!」と迫ったりすることもあるでしょう。また、うまくいかない物事をすべて周りの人や物事のせいにしがちです。気を抜いていると、ただ周りに不平不満をこぼすだけの発展性のない人になってしまう恐れがあります。