ろくせい-せんじゅつ【六星占術】
六星占術とは
六星占術とは、宗教家であり占い師でもある、細木数子氏が考案した占術のことを指しています。細木氏は、易学、算命学、万象学をもとに、独自の観点からこの六星占術を生み出して提唱したと言われています。この六星占術は、人の生まれ持った運命を土星、金星、火星、天王星、水星、木星の6つに分けて占います。なお、それぞれの運命星の下に生まれた人は、土星人、金星人、火星人、天王星人、水星人、木星人と銘打たれています。ただ、それぞれの星人の中でも、特別な条件のもとに生まれた人は、霊合星人というふうに呼ばれています。霊合星人は2つの運気を持つと言われ、良い運勢、悪い運勢それぞれ両極端な結果を招くことが多いとされています。
それぞれの星の性格は、以下のようになります。
- 土星人=理想主義者
- 金星人=高感度人間
- 火星人=フィーリング人間
- 天王星人=現実主義者
- 水星人=利己主義者
- 木星人=大器晩成型
占い方としましては、生年月日から算出された運命数、星数で決定し、運命周期によってその人の運命を予知するのがこの六星占術の基本になります。
霊合星人とは
生まれた年が「停止」に当たる人で、いわゆる大殺界の年に生まれた人のことを指します。運命星は木星でも大殺界の年生まれになると、木星の霊合星人という呼ばれ方になるのです。霊合星人は、以下の相反する2つの星が合わさる人のことになります。
- 土星人×天王星人
- 金星人×木星人
- 火星人×水星人
2つの星の性格と運命を持つことから、例えば土星人の霊合星人でも天王星人の性格を併せ持っているので「土星人らしく平和主義者だが、天王星人の性格により、物事をはっきり決められない優柔不断さも持ち合わせる」というふうに占い結果では診断されることになります。反対の性格が揺れ動き、ミステリアスな印象を他人から持たれるのが霊合星人の特徴と言えるでしょう。
六星占術の運命周期について
六星占術は、その年、あるいはその先の運命を予測することを主体とした占いになります。その12の運命周期は、以下の通りになります。
- 種子(しゅし)
- 物事を開始するのに良い年になる。進学、就職、引っ越し、結婚などこの年になるといいスタートが切れる。またこの年に出会った人とは男女問わずいい関係が築ける。
- 緑生(りょくせい)
- 物事が成長する時期。これまで頑張っていたことが実りを見せる時期になる。ただまだ完全ではないので気を抜くとダメになる可能性もあるので用心深く行動すべきとき。
- 立花(りっか)
- 人生の基盤となるものが確立される年。この年に達成したことがあなたの人生の源になる重要な年。
- 健弱(けんじゃく)
- 小殺界の時期。あまり積極的に動かない方がいい時期。自分の行いを改めて考えたり、周囲を見渡したりする時期。無理せず体調に気を付ける。
- 達成(たっせい)
- 目的が達成される。前年度の足踏み状態から一気に開花するとき。様々なことが楽しく感じられる。愛情運もよい。
- 乱気(らんき)
- 中殺界の時期。あまりあれこれ行動しない方がよいだろう。必要なことだけを行う時期。小さな不運にも精神的にダメージを受けやすい。静かに過ごす、落ち着いて行動することが必要。
- 再会(さいかい)
- 新しいスタートの準備の時期。前年度に失敗したことをやり直すのに適した年である。この年の出会いは良い影響をもたらす。
- 財成(ざいせい)
- 富が入ってくる時期。財運が抜群によく、これまで頑張ってきたことが財産という結果になって返ってくる。ただ人との別れの可能性もある。稼いだお金を困った人のためや社会貢献に使うと愛情運が高まる。
- 安定(あんてい)
- 現状維持が必須。この年に新しいことを始めると、翌年苦しむことになるので控える。これまでの人生を振り返り、現状の幸福をかみしめるとき。
- 陰影(いんえい)
- 大殺界の始まり。よくないことが次々と起こる可能性が高いが、焦って取り戻そうとしないこと。疑心暗鬼になったり、行動が裏目に出たりする年ゆえに、行動は控えめに。
- 停止(ていし)
- 大殺界のど真ん中。良いことがなく落ち込む年となるが、この不幸は永遠ではないと考える。単独行動が災いを招くので要注意。とにかく耐える年。
- 減退(げんたい)
- 大殺界の終わり。大切な人や物を失ったり、裏切られたりということもあるが、これ以上悪いことは起こらず、よくなる兆しは見え始める時期。新しいことを始めるのには早いが、希望を心に。ネガティブになりすぎると心の病に陥るので要注意。
大殺界の切り抜け方
運命周期の中で、大殺界は3つあるとされています。陰影・停止・減退の3つです。しかし、大殺界にはすべてを失ってしまう、などと絶望的な気持ちになる必要はまったくありません。とにかく大切なのは、野心を鎮めること、好奇心を抑えることです。出る杭は打たれると言うように、この年に何かを始めようとすると必ず邪魔が入ったり、妨害されたり、ロクな事がないでしょう。だったらはじめからやらなければいい、と考えるのが一般的です。いまある手持ちの財産を大切にして(注・ケチ過ぎるのは、かえって災いをもたらすので要注意)、周囲を諦観するような生活を心がけるのが最善になります。トラブルが起こっても焦って対処しない、落ち着いて今できることをやる、現状はダメでもいつかきっと良い波がやってくる、そのように信じることが大切だと考えられています。物事の流れに逆らわない行き方で、大殺界を切り抜けることができるとされています。