せいめい-はんだん【姓名判断】

そもそも姓名判断とは

姓名判断とは、姓名の画数を元にして、その人の性格や人生の運気や運勢、恋愛傾向や適職、健康に関することなど、実に様々な吉凶禍福を解釈する占いのひとつになります。赤ちゃんの命名や年齢を重ねての改名、新しく設立する会社の命名など、現在の日本では運勢占いのジャンルとして人気が高く、すでにその手法は確立されて広く浸透しています。

姓名判断の歴史

姓名判断の起源自体は、古代中国の五行説と陰陽説にあります。つまり五行説にあてはめると数字が『木』・『火』・『土』・『金』・『水』の5つで相生・相剋の関係を取り、陰陽説にあてはめると数字が陰と陽の関係となって、陰陽五行のそれぞれの関わり合いから吉凶・運勢が判断できるというものです。

日本で姓名による運勢占いが提唱されたのは、明治に入って以降のこととされています。ただし当時の姓名判断は、専門的な理論を並べた難解なものだったことから、庶民に受け入れられるようなことはありませんでした。その後、昭和に入ってから、日本の運命学者である熊崎健翁氏が、易学の理論を取り入れてシンプルにまとめた熊崎式姓名学を考案して雑誌に発表したことで、日本の姓名判断は広く普及していくこととなったのです。ただし、現在の姓名判断に関しては、様々な流派が存在することで統一された運勢の吉凶判断が成されているとは言い難いのが実情です。

たとえば、字体の新旧によっては画数そのものが違ってくるため、流派によっては吉数が凶数に転じたりと大きく異なる可能性もあります。また、姓名判断と言いつつ生年月日や八卦や九星など、他の占断を取り入れて運勢を占う流派もあったりで、ひと口に姓名判断とは言え様々な考え方が存在しているので、どれが正統であるとも言えないのです。

五運格とは

姓名判断で運気を見るときに、最も一般的なのが「五運格」と呼ばれる5つの要素から判断する方法です。これは姓名の画数を5つに分類して、画数を組み合わせて合計を出したものになります。まずは姓名判断における基本とも言える五運格について、いったいどのような意味の運気を示しているのか、その解説をこちらでは行いたいと思います。

五運格の見方

山田一夫・総運格:13

総運格

姓名全体の総画数が、この総運格の数字になります。人の人生全体の運勢を占う際に、最も重要視される要素です。生涯を通して影響を受ける総合運の判断材料となりますが、主に50歳以降の中年期から晩年期にかけての運勢、いわゆる後年運を知ることができます。定年退職後の生活、老後の健康や自分の家族のことなどを占う際の重要な運格となります。

天運格

姓の画数を合計した数字が、この天運格になります。姓とはご先祖様から受け継いでいるものですから、自分の力が及ばない宿命的な運勢を判断する材料となります。自分自身のこと、誰か個人のことを占う際には、この数字だけで吉凶の判断はできません。ですが外運格、人運格、総運格を引き出すための重要な位置を持っていることには変わりありません。

人運格

姓の一番下の文字の画数と、名の一番上の文字の画数を合計した数字になります。性格や才能などを占うときに、また人間関係や社会的成功の度合いをここで判断します。姓名判断で吉凶の運勢を占う際は、総運格に次いで2番目に重要視される数字になります。人生の中年期、いわば働き盛りの20代半ばから50代くらいまでの期間の運勢を知るための判断材料になります。

地運格

名の合計画数が、この地運格となります。その人の個性を占うときに、重要視される数字になります。性格、対人関係、行動力などが、この数字から判断されます。若年期や青年期といった20代半ばまで、少し伸ばしても30歳手前までの運勢を知るための数字として用いられます。ここが吉数だと、30歳以降の人生のために大きな土台作りができるでしょう。

外運格

『総運格-人運格=外運格』となります。文字通り外部から受ける影響、あるいは外部に与える影響、つまりは結婚運や家庭運、仕事運など、対人や環境への順応性を示す判断の数字になります。人運格が主運と呼ばれるのに対して、外運格は副運と呼ばれることもあります。ここが吉数の場合、いわゆるモテる人になって、人当たりも良く出世も見込めるでしょう。