そろもん-の-わ【ソロモンの環】

手相にはその様相を形容するために、わかりやすく名前を付けることがあります。ソロモンの環もそのひとつです。手相にはそれぞれ性格や特徴といったものがあり、良し悪しの材料ともなります。ソロモンの環は手相を見るうえでどういったことが言えるのでしょうか。ソロモンの環とはどんなものなのか紐解いていきます。

ソロモンの環

ソロモンの環の由来

ソロモンとは古代イスラエルの王であるソロモン王を指します。ソロモン王は紀元前10世紀に王位を継承し、その手腕によりイスラエルに繁栄をもたらした名だたる王と言われています。ソロモン王はすばらしい知恵を駆使し、国が直面する難題を解決し、目覚しい発展へと突き進み栄華を極めていったのです。ではソロモン王はなぜ国をも動かせる知恵があったのでしょうか? それを解き明かすエピソードとなるものがあります。

ある日、神がソロモン王の夢に出てきて、ソロモン王が国を治めるのに必要な知恵を与えるため、知恵の指輪を枕元に置きました。この指輪をはめることによってソロモン王は物事を突き動かす知恵を得て、指輪によって自分の決断が後押しされているように思え、勇気を秘めていったのです。このことからソロモン王は知恵の象徴とされるようになりました。ほかにもソロモン王は自分にだけ見えるものがあったり、動物や植物と対話できたりと類まれな能力があったとされています。

ソロモンの環とはどんな手相か

ソロモンの環の手相はソロモン王が指輪を人差し指に付けていたことから、人差し指の付け根部分で指を半円状に囲んでいる線を言います。人差し指の付け根のあたりは木星丘と呼ばれ、「木星環」という手相でもあります。木星は全能の神ゼウスが守護神であり、ゼウスが君臨する丘は支配力を始め、行動力、解決力、野心などの資質を示しています。こうした要素がソロモンの環には秘められているのです。

ソロモンの環の手相はくっきりと一本の線で出ることもありますが、線が重なって出てくるタイプのものもあります。この手相はなかなか見られない手相で、手相がある人は強運の持ち主であると言えます。

国の王にまで上り詰め類まれな才覚を発揮したソロモン王に由来する手相はどんな人間に表れるのでしょうか。

カリスマ性のある人

王の名にふさわしく、人々の称賛を得る人物であることです。自分が意図しなくても周りの人が集まってきていつのまにか輪の中心にいるタイプの人がいます。人を惹きつける力を持ち、先頭に立って動き、何らかの結果を出す人もいます。いわばカリスマ性があり、それは持って生まれた素質とも捉えられます。ソロモンの環はこう言ったタイプの人に表れる手相なのです。

野心のある人

自分のなかに強い思いを持ち、一心に突き進む人です。周りからは不可能と言われることでも、実現するためのプロセスを確立させまい進していきます。野心は現状を打破したいという思いから生まれるもので、いくつもの革命を成し遂げてきたいにしえの王にも通じるものがあります。ソロモンの環はそんな野心の持ち主に与えられるものと考えられます。何かを成し遂げるという宿命を背負った人間にこそふさわしい世相であります。

直感力の持ち主

ソロモン王は知恵の象徴と言われていますが、鋭いひらめきや洞察力があることとも等しいです。物事を決めるときは理屈でないものに引っ張られてそこに導かれるということがあります。成功という結果に導くための嗅覚は直感力にあり。臨機応変に、その場の状況に合わせた行動や判断ができてこそ、周りからの信頼が厚くなるというものです。思い切った行動に至るまでの直感力は欠かせないものです。


ソロモンの環はなかなか表れる手相ではなく、この手相がある人は何かを秘めているとの見方があります。指輪というものをモチーフにしていることも親しみやすく、憧れとされるものです。いにしえの王の力が現代によみがえり、選ばれた人物に力が漲る。突き動かす何かがそこにあるのです。この人はどこか不思議な力がある。そう思ったときその人にはソロモンの環があるかもしれません。