タロット-うらない【タロット占い】

タロット占いってなに?

「タロットカード」の名称を聞いたことのない人はいないでしょう。一説にはトランプの元となったとも言われている、全部で78枚から成るカードのことです。その78枚の内、0番から21番までの数字が割り振られて、寓意画という様々な場面のイラストが描かれているタロットカードを大アルカナと呼びます。残りの56枚は小アルカナと呼ばれ、ワンド・カップ・ソード・コインの4種類のスート(共通するマーク。トランプで言うところのハートやスペードなどに相当)に分けられています。タロット占いを行う際に、この78枚フルデッキを使う占い師もいれば、大アルカナ22枚だけを使う占い師もいて、占いう内容や占い師個々の得意とする方法が取られるので統一はされていません。

タロット占いは様々なことを占えます。YES・NOで回答を得られる質問や、気になる人との将来について、相手があなたに対して抱いている感情、転職すべきか独立すべきか、自分の結婚はいつ頃になるのか等々、むしろタロット占いで占えないことは無いと言い切る占い師もいます。それくらい有用な占術なのです。だからでしょうか、占い師を目指す人の中でも、タロット占いを選択する人が増えているといった状況も伝えられてきます。

スプレッドについて

スプレッドとは、タロットカードの展開の仕方、あるいは並べ方(配置)を指しています。3枚横に並べるスプレッドは「スリーカード」というそのままの名称が付いています。同様に、ピラミッドのように積み上げて大きな三角形に並べる方法は「ピラミッド」、六芒星のような並べ方は「ヘキサグラム」など、これらのように見たままの名称が付いているのが一般的です。なお、YES・NOで回答を得られる質問の場合、タロットをシャッフルして1枚引くだけなのでスプレッドは関係ありません(ワンオラクル、ワンカードといった名称はあります)。スプレッドは、カードを配置した場所に意味を持っています。たとえば下図のように並べるスリーカードの場合、Aが過去の状況や問題の原因、Bが現在や現状について、Cが未来に現れる結果や現状を変えるヒントなどを暗示しています。

タロット占いの「スリーカード」スプレッド

リーディングの妙技

タロット占い師は、まず相談者から占って欲しい相談事を聞き、最適なスプレッドを選びます。フルデッキ、あるいは大アルカナのみなどカードを選択し、配置していきます。そしてカードを配置した場所の意味と、表を向いたカードの絵柄が持つ意味から、運命の暗示をリーディングしていくのです。ところで、そもそも配置した場所の意味とカードの絵柄が持つ意味を知っていれば、タロットについて解説している本でも見ながら自分だけで占えるんじゃ?と思いますよね。なにも占い師に高いお金を払って相談しなくても良いのでは、と考えるのは自然な流れでしょう。ですが実際のタロット占いはそうでもないのです。占い師はもちろん知識を備えていますが、経験がさらにものを言う世界なのです。タロット占い師は、単に場所とカードの意味を相談者に伝えているのではありません。カードはなにも「1枚ずつ」判断しているのではないのです。上記では単純にリーディングと記載してありますが、占い師は基本的に「コンビネーション・リーディング」でカードの暗示を読みます。コンビネーション、文字通り2枚以上のカードを総合的に解釈する方法です。タロットカードには、場所や絵柄といった直接的な判断材料の他に、四大元素や支配位置などが絡んで相乗相克の解釈もあります。タロット占い師はそれらを含めてアドバイスを行っているので、やはりプロフェッショナルに頼るのがベストなのです。