てそう-うらない【手相占い】

手相占いとは?

手相占いとは、手の平に刻まれている色々な線やシワ、線の模様などを視て、その人の過去や現在、未来を知ることができる占いの方法です。手相は指紋と同じように、同じ手相を持つ人が存在しないため、一人ひとりの詳しい内容を占うことができます。

手相占いの歴史は長く、3000年~5000年前の古代インドが発祥の地だと言われています。そこから中国やヨーロッパなどの国々に広がり、それぞれの国で独自の占い方へと変化していったのです。日本に手相占いが伝承されたのは平安時代頃で、源氏物語には貴族階級の位の人達に手相占いが広まったと記載されていますが、庶民の間で流行し始めたのは江戸時代に入ってからのようです。

手相占いはどちらの手を見るのか

手相占いで見る手は、占い師によって大きく異なるため、「こちらの手を視て占うのが正解」ということはありません。例えば、次のような方法で占うことがあります。

  • 利き手で占う
  • 右手は過去を、左手は未来を占う
  • 女性は左手、男性は右手で占う
  • 手を組んで上になっていた方の手で占う

など、占い師によって視方はさまざまですが、理想的なのは、両方の手を視て総合的に占う方法です。同じ人でも右手と左手とでは手相の線や手の形などは異なるので、より詳しい内容を占ってもらうことができるでしょう。

手相占いで判断するところは?

手相占いは手の平の線だけでなく、様々な情報を元に詳しい内容を占えるという方法です。

  • 手の形や大きさ
  • 爪の形や状態
  • しわ
  • 丘の状態
  • 手のふくらみ
  • しわや線の深さや濃さ
  • 手の堅さ

このように、手を見るだけで沢山の情報を得ることができ、それぞれの情報からより詳しい内容を判断できるということです。生後間もない赤ちゃんの手の平を見ると、ほとんど小さな線はない状態です。これから生きていくことで少しずつ線が増えたり、線の濃さなどが変化していったりします。手相占いは、その人の生きてきた、これから生きていく道を表す有効な占い方と言えるでしょう。

手相は変化するのか?

その人の生き方や考え方などが変わることで、手相も少しずつ変化していきます。例えば、自分に自信が持てない人だと手相の線自体が薄くはっきりしない線となっていますが、何かのきっかけによって自身が持てるようになったり、積極性を身に付けたりすることができれば、線は太くしっかりしたものへと変わっていくでしょう。

つまり手相は、その人が辿る運命だけでなく、その人の性格や性質までも表しているということです。「手相の有効期限は前後3か月」と言う手相家もいたり、「1日で手相は変わる」と断言する手相家もいたりします。手首側の手相よりも指に向かう側の手相の方が、変化が見られやすく、運命線や生命線、感情線などが変わりやすいと言われています。手相の鑑定結果が悪いものだとしても、自分の努力や意識の持ち方によって手相を変化させ、前向きに変えていくことは可能です。他の占いと異なるのは、自分の意志が大きく反映されるというところでしょう。

手相を書き足すことも可能

「もっと恋愛運を良くしたい」「収入をアップしたい」「対人関係を円満にしたい」など、自分の願望を叶えたいときにも手相占いが有効です。手相占いは手の平に刻まれている線で判断していますが、手の平に油性ペンなどで線を書き足すことによってその線と同じ結果の効果に期待することができます。寿命を延ばしたいときには生命線を書き足したり、玉の輿になりたいときには玉の輿線を書いたりすることで、手相を変え、人生を変化させていくことができるのです。

どんな線があるのか?

手相には様々な種類の線が存在しています。その中でも特に有名なのは、生命線、感情線、頭脳線でしょう。

生命線・感情線・頭脳線

例えば生命線が長ければ長いほど、長生きをする、エネルギッシュでパワフルさがあるということです。逆に線が薄くかったり、線が短かかったりする場合は、体を動かすことが苦手な人、体調不良を訴えている人に多く見られ、健康管理などが必要になるでしょう。また、生命線の上にいくつもの線や印などがあることもありますが、これらもその人の状態を表しているものです。線を分離させている「島紋」、いくつもの横線が交差している「星紋」、生命線を横切るように出て、線の濃さや長さで判断する「トラウマ線」などがあり、これらも過去や現在、未来を表している線なのです。

このように線ひとつを見るだけで、その人のことをしっかりと理解することができます。太くはっきりした線だけでなく、細かく薄い線や模様などの1つひとつにも意味があります。これを補助線と言い、その人の状況や性格、性質などをより詳しく表しているものなのです。

手相占いは他の占いと違い、手相の見方さえ理解できれば手相家でなくても占うことができることです。それぞれの線の意味や視方などをしっかりと解釈することで、自身の状態やあり方を知ることができます。明るい未来を切り開くためのきっかけにすることができたり、早期に病気などを発見したりと、様々なシーンで手相占いを活用することができるでしょう。