No. 11 占い師ってなんで占いのときに水晶玉を使うの?水晶玉になにか見えるの?

マンガやアニメなんかで、そういったシチュエーションを見たことがあるんですね。実はこの「なにかを見詰めていると、ある種の視覚イメージを得ることができる」流れ、れっきとした占い方法のひとつなんです。“スクライング”もしくは“スクライイング”って言います。その中でも、水晶玉を用いて行う占いのことを“クリスタルゲイジング”とか“クリスタルロマンシー”と言って、それを日本語に翻訳されたのが“水晶占い”というわけ。

実際のところだと、使用されるのは必ずしも水晶玉ではありません。ガラス玉でも良いですし水を張った水槽なんかでも良いんです。ようするに“光を通すクリアなもの”だったらなんでもOK。このスクライングを取り入れている占い師のこだわりによって、使うものが変わってくるといった具合です。

じゃあこのスクライング、いったい水晶玉の中になにが見えるというのでしょうか。実は100人の占い師がいたとして、みんながみんな同じものを見ているわけではないんです。それはこのスクライングに必要な要素が、占い師の経験と超強力な直感だからです。12星座占いとか四柱推命とかと違うのは、占い師の直感力が占い結果に大きな影響を与えること。だから人によっては“占い”ではなく、霊感占いとか魔術占いに分類する場合もあります。基本的な占いの流れは、水晶玉をひたすら凝視、そこに浮かび上がってきた数字とか映像とかのイメージを読み取って判断するというもの。なにがどんな風に浮かび上がってくるか、確かに他の人じゃ同じ答えを得ることはできませんよね。上記でも書いた通り、占い師の経験と超強力な直感が結果に大きく左右するこのスクライング。実際にスクライングで占いを行っている占い師は、世間で浸透しているイメージに対して非常に数が少ないので、まずは探してみるところから始めなければいけないのかも。